2馬力ゴムボート一式を揃えたら総額いくら?実際に買った装備と、22回出航して分かったこと

進水式の日の、2馬力ゴムボート 道具・装備

※本記事には、プロモーションが含まれています。

2馬力のゴムボートに興味はあるけれど、「結局、何を買えばよくて、全部でいくらかかるのか」が分からない。始める前の私が、まさにそうでした。

私が釣りを始めたのは、コロナ禍の前後です。最初は、堤防や護岸からのオカッパリでした。ところが、当時は釣りブームの真っ最中で、江の島のような人気の釣り場は、場所を取るのもひと苦労でした。

転機は、2020年11月に乗った、葉山のレンタルボートです。岸から少し沖に出ただけで、オカッパリでは見たことのない魚影がありました。「レンタルは1回およそ1万円。40回も乗れば、自分のボートが買える。しかも、好きな日に出せて、自分が船長になれる」。そう計算して、その年の12月に、一式を購入しました。

この記事では、そのときに実際に揃えた装備と、支払った金額を、そのまま公開します。2020年12月から2022年12月まで、葉山と平塚を中心に22回出航して分かった「買ってよかったもの」と「失敗したもの」も、正直に書きます。

装備を積んだゴムボートの全体
装備を積んだ状態(2021年9月)

先に結論:主要な装備で約39万円、小物を入れて約44万円でした

装備購入金額(税込)
ゴムボートと2馬力船外機のセット(架台付き)331,100円
魚群探知機 ホンデックス PS-611CN44,904円
魚探用の遮光フード1,100円
クーラーボックス 48L7,181円
船内に敷くEVAマット4,040円
合計388,325円

ここに、ライフジャケット(17,800円)、ロッドホルダー2種(合わせて13,022円)、タックルボックスとロッドスタンド(合わせて9,202円)、ランディングネット(4,570円)、船外機の延長ハンドル(4,280円)などが加わります。金額が分かっているものだけで、合計は約44万円でした。アンカーやロープ、細かい釣り道具まで含めると、もう少し上になります。

ただし、これは2020年の価格です。私が買ったのと同じ内容のセットは、2026年9月の時点で443,300円になっていて、当時より11万円以上、値上がりしています。これから始める方は、総額で50万円前後を見ておくのが、現実的だと思います。

ボートと船外機:ジョイクラフト オレンジペコ323ワイドと、ホンダの2馬力

進水式の日のゴムボート
進水式の日(2020年12月、平塚)

ボートと船外機は、釣具店のセット商品で、まとめて購入しました。セットには、船外機を保管するための架台も付けています。

オレンジペコ323ワイドの、購入当時の主な仕様は、次のとおりです。

項目内容
サイズ全長323cm、全幅156cm
船内の広さ長さ235cm、幅76cm
重さ総重量37kg(船体32kg)
定員5人
底の形式高圧エアフロア
主な付属品オール、フットポンプ、電動ポンプ、腰掛板、補修キット、キャリーバッグ、安全フラッグ

※仕様は変更されている場合があります。最新の情報は、メーカーの公式サイトで確認してください。

ジョイクラフト オレンジペコ323ワイド+ホンダ2馬力 SSセット(JOP-323W・予備検査なし)

「全長が3mを超えているのに、免許は要らないの?」と思われるかもしれません。海上保安庁の案内によると、免許と船舶検査が不要になる「ミニボート」の条件は、次の2つを両方とも満たすことです。

  • 船の長さ(全長×0.9)が、3m未満であること
  • 推進機関の出力の合計が、1.5kW(約2馬力)未満であること

基準になるのは、全長そのものではなく、全長に0.9を掛けた長さです。323cmに0.9を掛けると約291cmなので、3m未満に収まります。

ただし、同じページには、「ミニボートでも、海上交通のルールは適用される」「乗るときは、あなたが船長です」とも書かれています。免許が要らないことと、知識が要らないことは、別の話です。始める前に、必ず目を通しておくことをおすすめします。

素材はPVC。アキレスのCSMと、かなり迷いました

ゴムボートを選ぶとき、多くの人が迷うのが、素材です。ジョイクラフトのオレンジペコは、PVC(塩化ビニル)製です。一方、よく比較されるアキレスには、CSM(合成ゴム)製のモデルがあります。

一番悩んだのは、素材ごとの耐久年数です。一般には、PVCは10年ほど、CSMは15〜20年ほど持つ、と言われています。CSMは価格が高いぶん、紫外線や熱に強くて、長持ちする素材です。長く乗るつもりなら、高くてもCSMのほうが得なのではないか。私も、この2社をかなり比較して、悩みました。

最終的な決め手は、価格です。安いほうを選びました。

購入から約6年が経ちますが、今のところ、ベタつきや接着部分の浮きといった劣化は、感じていません。ただし、実際に海で使ったのは最初の約2年で、その間もその後も、ずっと室内で保管しています。PVCのボートは、保管のしかたで寿命が大きく変わると言われるので、屋外に置きっぱなしにする予定の方は、この結果をそのまま当てはめないほうがいいと思います。

当時、比較していたのが、アキレスのRD-325IBです。全長は325cmで、オレンジペコ323ワイドとほぼ同じ大きさ。素材はCSMです。最大15馬力まで積めるので、2馬力で始めて、あとから免許と船舶検査を取って馬力を上げる、という使い方もできるボートです。

一方で、価格は、ボート単体で40万円を超えます。重さも、総重量で15kgほど重くなります。私は、船外機まで含めたセットで約33万円だったオレンジペコを選びました。

比較の参考に、リンクを置いておきます。私は購入していないので、使用感は書けません。仕様と価格、免許や船舶検査の扱いは、購入前に販売店で確認してください。

アキレス RD-325IB エアフロアモデル 5人乗り(CSM製)

PVCとCSMの違いと、選び方、そして約6年が経った今の状態は、「PVCかCSMか。価格でPVCを選んだボートが、約6年でどうなったか」に詳しく書いています。

船外機を、ホンダにした理由

船外機は、ホンダの2馬力です。これは、選んで正解でした。

一緒に出ていた知人は、格安の海外製の船外機を使っていて、トラブルが起きて、買い直すことになりました。買い直したのは2ストロークの機種で、排気のにおいと煙がそれなりにあり、混合ガソリンを用意する手間もかかるようでした。

ホンダの2馬力は、空冷式の4ストロークで、レギュラーガソリンをそのまま使えます。そして何より、国内の大手メーカーという安心感が、段違いです。使っている人が多いので、メンテナンスの方法も、いろいろな人のブログから情報が得られました。知人の船外機は、情報がほとんど見つからなかったそうです。

沖でエンジンが止まったら、頼れるのはオールだけです。船外機は、価格よりも、信頼性と情報の多さで選ぶことをおすすめします。

2馬力での走行は、こんな感じです。船外機の音と、スピード感の参考にしてください(音が出ます)。

2021年10月、葉山沖。1人乗りで、荷物を積んだ状態のフルスロットル

速度は、荷物を積んだ状態のフルスロットルで、時速10kmほどです。座る位置や、荷物を載せる位置によって、多少変わります。

2馬力なので、水面を滑るように走る「プレーニング(滑走)」の状態には、ほとんどなりません。一瞬なったような気がすることもありましたが、気のせいかもしれません。

正直なところ、時速10kmは、慣れてくると物足りなく感じる人もいると思います。私も、船舶検査と免許を取って、船外機の馬力を上げることを、検討したことがあります(笑)。ポイントまでの移動時間も含めて、「2馬力はこのくらいの速さ」と知ったうえで選ぶのがいいと思います。

セットで買って、どうだったか

セットには、ドーリー(運搬用の車輪)、金属製の携行缶、エンジンオイルなども含まれていました。一度に揃うので、初心者には手軽です。

一方で、付属品のすべてが、自分の使い方に合うとは限りませんでした。これは、後半の「失敗したもの」で詳しく書きます。

魚群探知機:ホンデックス PS-611CN

GPSを内蔵した、5型ワイドの魚探です。Amazonで44,904円でした。

オカッパリとの一番の違いは、魚探で、魚の群れや、漁礁、駆け上がりを探せることです。ナブラやボイル、鳥山を見つけて、自分で追いかけていけるのも、ボートならではの面白さでした。

電源は、本体の裏に取り付けるBMOのバッテリーパックです。バッテリーパックを外すと単3電池の電池ボックスがあり、乾電池でも動くので、予備の電池も持って行っていました。海の上で魚探が使えなくなると、釣りにならないので、電源の予備は、あったほうが安心です。

魚探の裏に取り付けたBMOのバッテリーパック
本体の裏に、BMOのバッテリーパックを取り付けたところ

日中の海の上では、画面が日光で見えにくくなるので、遮光フード(1,100円)も一緒に買いました。これは、買っておいて正解でした。

なお、PS-611CNは、現在は後継モデルのPS-611CNⅡに切り替わっています。これから買う方は、そちらが対象になります。

下のリンクは、後継モデルのPS-611CNⅡに、リチウムバッテリーと専用の充電器が付いたセットです。私は、旧モデルの本体だけを先に買って、あとからBMOのバッテリーを別に買い足しました。結局は必要になるので、これから揃える方には、最初からバッテリー付きのセットをおすすめします。

ゴムボートで悩むのが、振動子(海中に入れるセンサー)の取り付け方です。私は、チューブの後部に荷締めベルトを巻いて、そのベルトに金具を取り付けて、振動子を固定しています。ボートに穴を開けたり、接着したりしなくて済むので、取り外しも簡単です。

チューブに巻いた荷締めベルトと、その下端に固定した魚探の振動子
チューブに巻いた黄色の荷締めベルトの下端に、金具で振動子を固定している

クーラーボックス:伸和 ホリデーランドクーラー 48L

7,181円でした。釣り具メーカーの同じ容量のものと比べると、かなり手頃です。

実は、これは自分で選んだのではなく、同じボートに乗っているYouTuberの方に質問して、同じものを買いました。ゴムボートは船内の幅が限られているので、「自分のボートに収まるかどうか」が一番の問題です。同じボートで実績のあるものを選べば、失敗がありません。

船内の幅76cmに対して、横向きに、ぴったり収まります。ただし、腰掛板を前後にセットした状態で、どこにクーラーボックスを置くかは、乗る人数によって、レイアウトを変える必要がありました。

ゴムボートの船内に、横向きに収まった48Lのクーラーボックス
船内の幅に、横向きでぴったり収まる

意外だったのは、座り心地です。クーラーボックスに座ることはできますが、座ってしまうと、開け閉めが面倒になります。かといって、腰掛板やタックルケースに座っていると、しゃがんだような姿勢が何時間も続いて、疲れてきます。クーラーボックスは高さがあるので、膝が伸びて、楽でした。左右のチューブの上に座る、という手もあります。

いちばん楽だったのは、クーラーボックスの下にコンテナボックスを置いて、かさ上げする方法です。座面がさらに高くなるので、椅子に近い姿勢で座れます。

コンテナボックスの上に載せて、かさ上げしたクーラーボックス
コンテナボックスでかさ上げして、クッションを載せた状態

サイズについては、ある程度の大きさが必要だと思います。沖では、タチウオ、イナダ、ワラサ、サワラ、ヤガラなど、不意に大きな魚が掛かることがあるからです。

正直なところ、保冷力には、あまり期待できません。価格を考えれば、納得の範囲です。現在は、別の60Lのクーラーボックスも持っているので、保冷力、大きさ、重さの比較は、別の記事で書く予定です。

私が使っているのは48Hですが、楽天では新品が見当たらなくなっています。現行で容量が近いのは45Hです。外寸が違うので、船内への収まり方は私の48Hと同じとは限りません。

伸和 ホリデーランドクーラー 45H(45L・日本製)

そのほかの装備

ボートと船外機、魚探、クーラーボックスのほかに、毎回積んでいるものです。

釣りの道具

  • ロッド数本
  • タックルボックス:メイホウ バケットマウス BM-7000(28L)と、ロッドスタンド BM-300 Light 2本のセット(7,491円)。座席の代わりにもなります
    メイホウ バケットマウス BM-7000+ロッドスタンド BM-300 Light 2本組セット
  • 追加のロッドスタンド:メイホウ BM-250 Light(1,711円)
  • ロッドホルダー:BMOジャパン IF3連ロッドホルダー 一体型(7,280円)と、IFマルチロッドホルダー 極みL(5,742円)。ゴムボートは、竿を置く場所がないので、ロッドホルダーは必需品でした
  • 船外機の延長ハンドル:BMOジャパン エクステンションチラーハンドル(4,280円)。1人で乗るときに、船尾に座らなくても操船できるので、ボートの前後のバランスが取りやすくなります
  • ランディングネット:プロックス ラバーランディングネット 19型、深さ60cm(4,570円)。ラバー製のネットは、針が絡みにくく、魚の歯やヒレで破れにくいので、ゴムボートに向いています
    プロックス ラバーランディングネット 19型/深さ60cm
  • フィッシュグリップ、メジャー

船内の床

  • EVAのフォームマット(230cm×117cm、4,040円):ボートに付属のエアフロアを重ねて輪郭を写し、その形に切り抜いて、床に敷いています。釣り針や、魚の歯やヒレからエアフロアを守るためと、滑り止めのためです。ボートに乗らない時期は、車に自転車を積むときの敷物として使っています

安全と、万が一のための装備

  • ライフジャケット(乗る人数分):自分用は、ダイワのウエストタイプの自動・手動膨脹式 DF-2207(17,800円)。最初はベスト型を着ていましたが、体の前でジャークを繰り返すときに、ジャケットと手が当たってやりにくかったので、腰に巻くタイプに替えました。膨脹式は、ボンベの点検と交換が必要なので、交換用のボンベ(1,900円)も用意しています
  • アンカーと、100mのトラロープ
  • シーアンカー(パラシュートアンカー):Ocean South DROUGE 16〜20ft用 Mサイズ。風や潮で流されるときに、ボートの向きを一定に保ってくれるので、釣りがしやすくなります。私のボートには、ちょうどよいサイズ感でした。必須ではありませんが、あったほうがいい装備です。難点は、ポイントをどんどん移動したいときに、回収が面倒なこと。一度、カラビナが外れて流されてしまい、追いかけましたが沈んでしまったので、同じものを買い直しています。カラビナや結び目は、出航前に確認をおすすめします。私はアンカー本体だけを買って、手持ちのロープを付けましたが、下のようなロープ付きのセットのほうが、最初から使えて便利だと思います
  • オール(ボートの付属品。エンジンが止まったときに、必ず必要になります)
  • 安全フラッグ(ボートの付属品。ほかの船から見つけてもらうためのものです)
  • ロープ(桟橋での係留、同行するボートの曳航、畳んだボートを縛るときなど、使い道はいろいろあります。転覆したときに、ボートを起こすためにも使います)
  • フットポンプ(ボートの付属品。海の上で空気が減ったときのため。実際に一度、これで助かりました)
  • ゴリラテープ(パンクしたときの、応急処置用)。パンクしたときの話と、付属の補修キットでの直し方は、「ゴムボートがパンクした。沖で気づいてから、付属の補修キットで直すまで」に書いています
  • 予備のガソリン
  • 船外機用の工具、予備のスパークプラグ、予備のエンジンオイル

私が使っているのはDF-2207(ウエストタイプ自動・手動膨脹式、タイプA・桜マーク付き)ですが、すでに完売しています。同じダイワのウエストタイプで、タイプA・桜マーク付きの現行品はDF-2724です。私はDF-2724は使っていないので、使用感は書けません。

ダイワ DF-2724 インフレータブルライフジャケット(ウエストタイプ自動・手動膨脹式・タイプA)

一覧にすると多く見えますが、下の「安全と、万が一のための装備」は、使わずに済むのが一番で、それでも毎回積んでいくものです。ここは、荷物を減らしたくなっても、削らないと決めています。

買って失敗したもの、困ったこと

ドーリーのタイヤは、砂浜では沈む

セットに付いていたドーリーは、通常のタイヤのタイプでした。舗装されたスロープでは問題ありませんが、柔らかい砂浜では、タイヤが沈みます。

ボートだけで37kgあり、そこに船外機、クーラーボックス、魚探、釣り道具、燃料が加わります。これを載せて、砂浜を数十メートル引いていくのは、かなりの重労働でした。男性2人なら何とかなりますが、1人のときや、妻と2人のときは、本当に大変でした。

砂浜から出航する予定の方は、最初から、砂浜用の太いタイヤ(バルーンタイヤ)を検討することをおすすめします。

船首側のドーリーを、自作した(2021年9月)

船尾のドーリーだけだと、船首側を手で持ち上げて運ぶことになります。これがつらかったので、購入から9カ月ほど経った2021年9月に、船首側に付けるドーリー(バウドーリー)を自作しました。

最初に作ったものは、タイヤがボートに当たってしまい、手を離すとバタンと倒れてしまう失敗作でした。その週のうちに、脚を付けて自立する形に作り直しています。作り方は、別の記事で詳しく紹介します。

自作した自立式のバウドーリー
自作した、自立式のバウドーリー

ドーリーで階段を引き上げて、トランサムを壊した(2021年10月)

ドーリーは頑丈だろうと思って、ビーチの小さな階段を、荷物を載せたままガタガタと引き上げていたところ、トランサム側の取り付け部分のネジが抜けて、ステンレスのバーも曲がってしまいました。使い始めて10カ月ほどの、少し慣れてきた頃のことです。

ネジが抜けて、ずれてしまったドーリーの取り付け金具
破損した当日(2021年10月10日)。ネジが抜けて、金具がずれている。左上に残っているのが、元のネジ穴

バーをまっすぐに直し、トランサムに穴を開けて貫通させ、ステンレスのボルトを通して、大きめのナットで数か所を留めました。穴の周りは、シリコンで防水処理をしています。標準の取り付け方ではステーが曲がってしまいましたが、この補強で、強度はかなり上がりました。

ボルトとナットで固定し直した、修理後のドーリーの取り付け金具
修理後の外側(2026年9月に撮影)。抜けてしまったネジの代わりに、トランサムを貫通するボルトとナットで、金具を固定し直した
トランサムの内側に出ている、貫通ボルトの先端
トランサムの内側。貫通させたボルトが、こちら側に出ている

それから約5年が経ちますが、今も現役です。段差に気をつけるようになったこともあり、その後は、一度も破損していません。

ドーリー自体は丈夫でも、力がかかるのは、取り付け先のトランサムです。段差では、引きずらずに、荷物を降ろして持ち上げる。今なら、そうします。この修理の詳しい手順は、「ドーリーの金具が抜けた。ゴムボートのトランサムを、貫通ボルトで直した記録(5年後も問題なし)」にまとめました。

金属製の携行缶は、海で使うとすぐ錆びる

セットに付いていた赤い金属製の携行缶は、海で使ううちに、すぐに錆びだらけになりました。

そこで、錆びないプラスチック製の、BMOジャパンの「ゴリッタ」(5L)に買い替えました。消防法に適合した、ガソリン用のポリタンクとして販売されている製品です。

ところが、今度は、ガソリンスタンドで「次回からは給油できません」と言われてしまいました。製品としては基準に適合していても、スタンドによっては、店の方針で、金属製の携行缶にしか給油しないところがあるようです。

海で使うなら、錆びないプラスチック製は、とても便利です。ただ、買う前に、いつも使うスタンドで「この容器に給油してもらえますか」と、確認しておくことをおすすめします。

保管は、室内です

「ゴムボートは、保管が大変そう」と思われがちですが、私の場合は、意外と手間がかかっていません。

  • ボートは、空気を7割ほど入れた状態で、室内の壁に立てかけています。3〜4カ月から半年に1度、目に見えて減ってきたら、少し空気を足すだけです
  • 船外機は、ガス欠になるまで動かしたあと、燃料コックを閉じて、キャブレーターの中の燃料も使い切ってから、架台に載せて室内で保管しています

正直に言うと、立てかけたボートには、いつの間にか服が掛かっていたり、小物が置かれていたりします。室内保管の、現実です。

室内の壁に立てかけて保管しているゴムボート
室内で、壁に立てかけて保管(写真は、購入直後の2020年12月)

保管の方法と、帰宅後の洗い方、船外機や電源まわりの保管については、「ゴムボートは、膨らませたまま室内に。約6年、こう保管しています」に、写真つきでまとめました。

「40回で元が取れる」は、どうなったか

購入前の計算を、正直に振り返っておきます。

これまでの出航は、22回です。主要な装備の約39万円を22回で割ると、1回あたり約17,700円。レンタルボートの約1万円には、まだ届いていません。燃料代や、駐車場、スロープの利用料を足せば、差はもう少し開きます。

計算に入れていなかったものも、ありました。準備と片付けの手間、保管の場所、浜での運搬の大変さ。そして、ボートを買っただけでは、出航の回数は増えない、ということです。

一方で、お金に換算できないものも、確かにありました。好きな日の、好きな時間に出せること。自分でポイントを探す楽しさ。家族を乗せて、海の上で一緒に過ごした時間。これは、レンタルでは得にくかったと思います。

ボートは、今も手元にあります。あと18回出航すれば、当初の計算どおりです。

22回出航して思うこと:装備は、軽いほうがいい

最初は、「しっかりした装備を一通り揃えること」ばかり考えていました。けれど、出航を重ねるうちに、考えが変わってきました。

装備が充実しているほど、浜での運搬が大変になります。準備と片付けに時間がかかると、出航そのものが、だんだん億劫になります。実際、2022年の12月を最後に、海から足が遠のいていました。

今は、「何を足すか」よりも、「何を減らせるか」を考えています。もちろん、ライフジャケットなどの安全装備は、減らす対象ではありません。

このブログの名前を「ミニマルフィッシング」にしたのは、そのためです。これから、装備の見直しと、久しぶりの出航に向けた準備を、少しずつ記録していきます。

これから始める方へ:私なら、こう揃えます

  1. 最初に決めるのは、出航する場所。スロープか、砂浜かで、必要なドーリーが変わります。駐車場から水際までの距離、砂の硬さ、段差の有無を、先に下見しておくことをおすすめします。探し方と下見のポイントは、「出航場所の探し方と、「今日は出ない」の決め方」にまとめました
  2. 誰と行くかを考える。家族で乗るなら、323ワイドは必須だと思います。クーラーボックスやタックルボックス、安全のための装備を積むと、323ワイドでも狭いくらいでした。一方で、大きいボートほど、1人で運ぶのは大変になります。「一番多いときに何人で乗るか」と「一番少ないときに何人で運ぶか」の両方を、買う前に考えておくことをおすすめします。車への積み方は、「C-HRでも行けた。ゴムボート一式を、コンパクトSUVに積む方法」に書きました
  3. ボート、船外機、ライフジャケットには、お金をかける。安全に直結する部分です
  4. 魚探や小物は、後からでも足せる。最初から全部を揃えなくても、釣りはできます
  5. クーラーボックスなどは、同じボートに乗っている人の実例を参考にする。サイズの失敗が防げます

中古で揃える、という方法について

費用を抑えるために、中古で揃える方法もあります。

ただ、ゴムボートは、保管の状況によって、状態に大きな差が出る道具です。高温や湿気、直射日光の下で長く保管されていたものは、素材や接着部分の劣化(加水分解など)が進んでいて、修理ではどうにもならない場合があります。見た目はきれいでも、使い始めてすぐに、トランサムが剥がれてしまうようなこともあり得ます。中古を検討するなら、そのリスクを頭に入れておいたほうがいいと思います。

身近にも、実例がありました。知人は、中古のゴムボートを、数万円の格安で譲ってもらっていました。ただ、保管は屋外で、使い始めて間もなく、パンクに悩まされていました。安く手に入っても、保管と扱い方しだいで、ボートの寿命は大きく変わります。これは、中古でも新品でも同じです。

個人的には、新品を買って、丁寧に長く乗るほうがいいと考えています。私のボートは、室内で保管して、壊れたところは直しながら、今も現役です。

もちろん、考え方は人それぞれです。パンクや接着の修理を、自分でやるのが苦にならない方なら、中古も選択肢になるのかもしれません。

まとめ

  • 2020年に揃えた主要な装備は約39万円、小物を入れて約44万円。現在は値上がりしていて、総額50万円前後が目安です
  • セットは手軽ですが、ドーリーや携行缶は、自分の使い方に合うかどうかを確認したほうがいいです
  • 22回の出航で、1回あたりの費用は約17,700円。レンタルボート(約1万円)との比較は、費用だけでなく、手間と自由さの両方で考えたほうがいいです
  • 装備は、重くなるほど、出航が億劫になります。軽さも、性能のうちです
  • 中古は安く揃えられますが、劣化は見た目では判断しにくいです。修理を自分でできるかどうかが、分かれ目です

個々の道具の詳しいレビューや、保管の方法、修理の記録は、これから別の記事で書いていきます。

このボートで、実際にどれくらい魚が釣れたのかは、「2馬力ゴムボートで、魚は釣れるのか。22回出航した全記録と、正直な答え」にまとめています。

この記事で紹介したもの

この記事に出てきた道具を、まとめておきます。

この記事を書いた人
ままま

テーマは「車に積んで運べる範囲で、身軽に楽しむ大人の遊び」。2馬力のゴムボートで約2年・22回出航し、最近はキャンプも。自宅は建て替えのときに、BBQができるバルコニーを付けました。買ったものも、失敗したことも、金額と記録をもとに正直に書いています。くわしくは プロフィール をご覧ください。

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