私のゴムボートには、船尾にドーリー(車輪)が付いています。でも、それだけでは、船首側の持ち手を持ち上げて引いていくことになります。
1人で、しかも荷物を全部載せた状態だと、これがかなりの重さです。持ち手を握る手が痛くなります。砂浜では、ドーリーのタイヤが砂に埋まります。重さを受けている自分の足も、砂に沈みます。
そこで考えたのが、船首側にも車輪を付けることでした。前と後ろのドーリーで下向きの重さを支えてもらえば、私は水平方向に引くことだけ頑張ればいい。そう考えました。
この記事は、イレクターパイプ(組み立て式のパイプ)で、船首用のドーリー(バウドーリー)を自作した記録です。1台目は、作ってすぐにダメだとわかりました。作り直した2台目は、ちゃんと役目を果たしました。でも、最後にたどり着いた答えは、ドーリーとは別のところにありました。
材料
イレクターの部品とパイプカッターは、2021年9月6日にネット(楽天市場のJoshin web)で注文しました。9月10日に届いています。タイヤは、コーナンで一輪車用のノーパンクタイヤを買いました。

作ったときのメモが残っていたので、ほぼそのまま載せます。イレクターは、矢崎化工の標準的なもの(パイプの太さ28mm)の黒です。価格は、どれも当時のものです。
| 材料 | 型番 | 単価 | 数 | 小計 |
|---|---|---|---|---|
| イレクターパイプ 150cm | H-1500S BL | 610円 | 2本 | 1,220円 |
| メタルジョイント(T字)車軸部 | HJ-1S | 395円 | 2個 | 790円 |
| メタルジョイント(ヒンジ)持ち手 | HJ-10S | 500円 | 1個 | 500円 |
| プラスチックジョイント(T字)持ち手 | J-7C S BL | 135円 | 1個 | 135円 |
| プラスチックジョイント(T字) | J-118B S BL | 105円 | 4個 | 420円 |
| プラスチックジョイント(L字) | J-5S BL | 115円 | 2個 | 230円 |
| パイプアウターキャップ | J-49S BL | 35円 | 2個 | 70円 |
| 一輪車用ノーパンクタイヤ(コーナン) | ― | 約1,200円 | 2個 | 約2,400円 |
| 合計 | 約5,765円 |
このほかに、接着液のサンアロー(560円)、SK11のパイプカッター PC-50(2,230円)、ステンレス用の替刃 PSB-5(660円)を買いました。車軸には、長さ400mmのアルミパイプを使っています。
1台目の切断寸法(当時のメモ)
イレクターは、パイプをジョイントに差し込んで組み立てます。そのため、できあがりの長さ(ジョイント込み)と、パイプを切る長さが違います。メモには、両方が書いてありました。
| 部位 | 本数 | できあがりの長さ | パイプを切った長さ |
|---|---|---|---|
| 横 | 3本 | 110mm | (メモなし) |
| 縦 | 2本 | 400mm | 300mm |
| 持ち手 | 1本 | 250mm | 184mm |
| 持ち柄 | 1本 | 550mm | 450mm |
| 車軸カバー | 1本 | 300mm | 220mm |
| 車軸(アルミパイプ) | 1本 | ― | 400mm(タイヤの厚み2本分+Rピン+フレーム) |
パイプを切るときは、ジョイントに差し込む分を引いて計算します。ここを間違えると、組み立てたときに長さが合いません。
パイプは、このパイプカッターで1本ずつ手で切りました。いまなら、あとから買ったHiKOKIのチップソー切断機を使います。切り口がまっすぐになり、本数が多くても楽です。
タイヤは、一輪車用のノーパンクタイヤ
タイヤは、一輪車用のノーパンクタイヤです。空気を入れないタイプなので、パンクの心配がありません。ホームセンターで手に入り、2本で2,400円ほどでした。
- 軸の穴の径:約15〜16mm
- タイヤの直径:35cm前後
- 価格:1本 約1,200円(当時、コーナン)
車軸のアルミパイプにタイヤを通して、抜けないように、割ピンではなくRピン(スナップピン)で留めました。
気になっていたのは、ホイールがスチールなことです。海で使うので、錆びるかもしれません。当時のメモにも「まぁ第1弾ってことで」と書いてありました。
同じタイヤを探す方へ。私がコーナンで買ったものとは別の商品ですが、私のメモ(直径35cm前後、軸の穴15〜16mm)に近い、外径約360mm・軸径16mmのものがありました。この商品は使っていないので、使い心地は書けません。
1台目:T字の持ち手で引く形
9月11日に、1台目ができました。T字の持ち手で、ボートを引いていく形です。


ダメだったところ
ボートに付けてみると、2つの問題がありました。
- タイヤがボートに当たる。転がすたびに、タイヤがボートにこすれてしまいます
- 手を離すと倒れる。自分では立たないので、ボートに付けるときも、休むときも、ずっと片手で支えていなければなりません
1台目は、分解して作り直すことにしました。


2台目:自分で立つ形に作り直す
紙に図を描いて、寸法を計算し直しました。

同じ9月16日の夜に、2台目ができました。



1台目との違いは、次のとおりです。
- 床に置いたとき、自分で立つように、足(ベース)を付けた
- 縦のパイプと斜めのパイプで三角形を作り、ボートの重さを受ける
- タイヤがボートに当たらない位置にした
ボートに付けてみた
9月19日に、ボートに付けて確かめました。

ボートとの固定は、シンプルです。船首の持ち手にロープを結んで、そのロープをドーリーに結びます。S字フックで引っかけることもありました。
結局、どうなったか
2台目は、作り直した甲斐がありました。自分で立つので、付け外しも楽です。
ただ、使っているうちに、別の問題が見えてきました。車に積むとき、場所を取るのです。ボート、船外機、ガソリン、クーラーボックス、釣り道具。ただでさえ荷物が多いのに、もう一つ大きなものが加わります。C-HRに乗っていたころは、助手席の足元に置いていました(積み方はこちらの記事)。
そこで、考え方を変えました。砂浜を長い距離運ばなくていい場所から出す。今は、車からの距離が短い場所を選んで出艇するのが基本です。
重さの問題を、道具で解決するのではなく、場所選びで解決した形です。出す場所の選び方は、こちらの記事にまとめています。
翌月の10月には、船尾のドーリーの金具が、階段で抜けてしまいました。そのときの修理は、別の記事にまとめています。
→ ドーリーの金具が抜けた。ゴムボートのトランサムを、貫通ボルトで直した記録
自作してわかったこと
- 1回で完成すると思わない。1台目は、実物のボートに当てて初めて、ダメなところがわかりました
- 自分で立つかどうかは、思った以上に大事。付け外しのたびに片手がふさがると、作業が進みません
- 積む場所まで考える。使う場所で便利でも、車に載らなければ持っていけません。自作する前に、積み込みのことも考えておくと、私のように遠回りしなくて済みます
- 道具で解決できないことは、やり方を変える。運ぶ距離を短くするのが、一番の軽量化でした
この記事で紹介したもの
この記事に出てきた材料と工具を、まとめておきます。
- イレクターパイプ H-1500S BL(φ28mm・150cm・黒)
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私が使ったのと同じものです(Joshin webで購入) - イレクター メタルジョイント(T字)HJ-1S
車軸の部分に2個使いました - 一輪車用ノーパンクタイヤ SR-1302A(外径約360mm・軸径16mm)
私が使ったタイヤとは別の商品です。サイズが近いものを選びました - SK11 パイプカッター PC-50
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当時、パイプを切ったカッターです - HiKOKI チップソー切断機 CD3605DFA(本体のみ)
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いまならこれで切ります。ドーリー作りには使っていません。バッテリーと充電器は別売りです


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