「ゴムボートって、パンクしたらどうするの」。買う前に、一番不安だったことの1つです。
結論から書くと、私は一度パンクしました。海の上で空気が減っていることに気づき、ポンプで足しながら戻って、家で付属の補修キットを使って直しました。修理から約5年、同じ場所から空気が漏れたことはありません。
この記事では、気づいたときの状況、原因として考えられること、穴の探し方、修理の手順を、まとめます。
海の上で、空気が減っていることに気づいた
2021年11月、葉山沖でのことです。釣りをしているうちに、左前の気室が、少しずつやわらかくなっているのに気づきました。急にしぼむのではなく、ジワジワと減っていく感じです。
私のボート(ジョイクラフト オレンジペコ323ワイド)は、エアフロアを含めて、空気の部屋が4つに分かれています。1つの気室が減っても、残りの3つで浮いていられます。減り方もゆっくりだったので、持っていたフットポンプで空気を足しながら、そのまま釣りを続けて、いつもどおり浜に戻りました。
ただ、これは結果的に問題がなかった、というだけの話です。空気が減っていることに気づいたら、原則は、すぐに戻ることをおすすめします。減り方が速くなるかもしれませんし、戻る途中で風や波が変わるかもしれません。私も、次に同じことがあれば、その場で戻ります。
念のために書いておくと、ボートに乗るときは、ライフジャケットを必ず着ています。気室が分かれていることと、ライフジャケットがあること。この2つがあって初めて、「ゆっくり戻る」という選択ができます。
原因は、分かっていません
穴が開いていたのは、チューブの側面、真横と真下のあいだくらいの位置でした。針で刺したような、小さなピンホールです。
正直に言うと、何が原因かは、特定できていません。考えられるのは、こんなところです。
- 魚を取り込むときに、魚のヒレやトゲが刺さった
- サビキやルアーを交換するときに、針を当てた
- 砂浜にボートを置いたときに、何か(貝殻、石、流木)が刺さった
- 桟橋から出るときに、牡蠣殻などに当たった
どれも、身に覚えがあると言えばあります。ゴムボートの釣りでは、釣り針も、魚のヒレも、ボートのすぐそばにあります。「いつか小さな穴は開くもの」と思っておいて、直し方を知っておくほうが、現実的だと思います。
穴の探し方
ピンホールは、目で見ても、まず分かりません。私は、水に台所用の中性洗剤を少し混ぜた液を、スプレーで吹きかけて探しました。
空気を入れた状態で、怪しい場所にスプレーすると、穴のある場所から、小さな泡がプクプクと出てきます。気室ごとに、側面の外側と内側、継ぎ目のあたりを、順番に吹きかけていきます。
見つけたら、油性ペンなどで印を付けておきます。洗剤の液は、あとで水で流して、しっかり乾かします。
付属の補修キットで直す
私のボートには、購入時に補修キット(補修布と接着剤)が付いていました。これを使っています。


ちなみに、キットに入っている灰色の工具は、接着用のローラーではなく、エアバルブを外すためのレンチです。バルブにかぶせて回すと、バルブごと取り外せます。使う機会はめったにありませんが、バルブから空気が漏れているときには、これがないとどうにもなりません。

手順は、ボートに付属していたメーカーの説明書に沿っています。細かい数字はメーカーによって違うと思うので、必ずお手元の説明書を確認してください。私がやったのは、次の流れです。
- 穴の周りを、広めにきれいにする。油分や砂が残っていると、接着剤が付きません。私は、紙やすりで軽く表面を荒らした記憶もあります。そのあと、しっかり乾かします
- 補修布を切る。説明書では、傷の大きさの5倍ほどの大きさに切り、四角に切る場合は角を丸くする、とありました。角があると、そこからはがれやすくなるからです
- 接着剤を、薄く、何回かに分けて塗る。ボート側と補修布側の両方に、薄く塗って、数分乾かす。これを3回ほど繰り返します。最後の1回は、少し長めに乾かしてから貼ります。一度に厚く塗るより、薄く重ねるほうが、しっかり付きます

- 空気が入らないように貼って、圧着する。説明書では、ローラーなどで中心から外に向かって強く押す、とあります。私は、他の方がやっているのを見て、当て板を挟んでクランプで固定する方法を真似しました


- そのまま24時間、動かさない。説明書に、接着後は少なくとも24時間は空気を入れないように、とありました。貼ったあとに動かしたり、ずれたりすると、接着力がかなり落ちるそうです
丸1日置いてから空気を入れて、もう一度、洗剤の液をスプレーして、泡が出ないことを確認しました。
クランプは、近くのホームセンターで買ったものです。ローラーで押すだけでもよいのですが、クランプなら、24時間のあいだ、ずっと同じ力で押さえておけます。
修理から約5年、漏れていません
修理をしたのは2021年11月です。その後も何度か海に出ていますが、同じ場所から空気が漏れたことはありません。室内で膨らませたまま保管している今も、この気室だけ減りが早い、ということはないです。
付属のキットで、自分で直せる。これが分かってからは、パンクへの不安は、ほとんどなくなりました。
パンクに備えて、積んでいるもの
- フットポンプ。ボートに付属のものです。海の上で空気を足すには、これが要ります。電動ポンプは、浜で膨らませるときだけ使っています
- ゴリラテープ。海の上での応急処置用です。私自身はまだ使っていませんが、知人のボートがパンクしたときに、このテープで応急処置をしました。濡れていても、水の中でも貼れるテープなので、ゴムボートに乗る人は、1つ積んでおくべきだと思います
- ライフジャケット。言うまでもなく、これが一番です

ボートを買うときに、補修キットが付いてくるかどうかは、確認しておくとよいと思います。付いていなければ、メーカー純正の補修キットを、最初に1つ買っておくと安心です。
まとめ
- 海の上で、気室の1つがジワジワ減っているのに気づいた。気室が4つに分かれているので、沈むことはなかった
- フットポンプで足しながら戻れたが、原則は、気づいたらすぐ戻る
- 穴は、水に中性洗剤を混ぜた液をスプレーして、泡で探す
- 修理は付属のキットで。広めに掃除して、接着剤は薄く数回、貼ったら24時間動かさない
- 修理から約5年、漏れていない
装備の全体像は、「2馬力ゴムボート一式を揃えたら総額いくら?」に、保管の方法は「ゴムボートは、膨らませたまま室内に。約6年、こう保管しています」にまとめています。
この記事で紹介したもの
この記事に出てきた道具を、まとめておきます。


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