25Lと書いてあるクーラーバッグに、2Lのペットボトルは6本しか入りませんでした。
保冷剤を1個入れた状態です。2L×6本なので12L。表示の半分です。
最初は「自分の詰め方が下手なのか」と思いました。でも調べてみたら、私のほうが、数字の読み方を間違えていました。

使っているのは、アイリスオーヤマのトート型

アイリスオーヤマのHUGELというシリーズの、エアロゲル トート型クーラーバッグ25Lです。
メーカーの説明によると、エアロゲルという断熱材が使われているそうです。宇宙服にも使われている素材だとか。
重さは1.73kg。 これなら誰でも持てます。買ってからは、普段の買い物にも使うようになりました。
2026年7月21日に届きました。19,008円でした。
同じ形で13Lもあります。 公式の数字を並べると、こうです。
| 25L(私が買ったもの) | 13L | |
|---|---|---|
| 幅 | 62.0cm | 47.0cm |
| 奥行 | 25.0cm | 18.0cm |
| 高さ | 47.0cm | 40.0cm |
| 重量 | 1.73kg | 1.44kg |
| 保冷日数 | 最大約4.8日 | 最大約3.6日 |
重さの差は290gしかありません。 それで容量は倍近く、保冷日数も1日以上違う。私が25Lを選んだのは、この差を見たからです。
ただし、幅が62cmあるというのは、思っているより大きいです。買う前に、置き場所と、自分の身体の横幅を一度思い浮かべたほうがいいと思います。
25Lに、2Lのペットボトルは6本
実際に入れて数えました。上のネットに保冷剤を1枚吊るした状態で、2Lのペットボトルが6本。 その上に横倒しでもう1本、とはいきませんでした。
このときは底の保冷剤は入れていません。ふだんは底にも1枚敷いているので、そのぶん減るかと思ったのですが、上にまだ余裕があるので6本のままだと思います。ただしこれは試していない、私の見込みです。
入れたのは水で、ほぼ四角い形のボトルです。丸いボトルより詰めやすいはずなのに、それでも6本でした。
「25Lなら、2Lが12本入る」。 私はそう思っていました。実際は、その半分です。
あとから公式サイトを調べて、思い違いがはっきりしました。
まずシリーズの比較ページには、トート型の容量目安が載っていません。同じエアロゲルのボックス型25Lには「2Lペットボトル7本」と出ているのに、トート型にはその項目がない。
ところが商品ページまで行くと、ちゃんと書いてありました。
最大収納容量目安:2Lペットボトル6本(AGSC-T25C/アイリスオーヤマ調べ)。13Lのほうは3本。
実測と、ぴったり同じでした。
つまりメーカーは、最初から正しい数字を出していたわけです。見ていなかったのは私のほうでした。「25L」という数字だけを見て、勝手に12本だと思い込んでいた。
ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。容量のリットルは、入る量ではありません。入る量を知りたいなら、「2Lペットボトル何本」と書かれた数字を探してください。比較ページに無くても、商品ページには載っていることがあります。
ついでに言うと、同じ25Lでも、ボックス型は7本、トート型は6本。形が違えば、入る量も変わります。
なぜ半分なのか。理由は2つありました
ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。
理由その1:容量の4割は、最初から保冷剤の席
アイリスオーヤマの公式サイトには、製品ごとに保冷日数が書かれています。この25Lなら約4.8日。タグにも「EXTREME COLD 4.8DAYS/116H」と印刷されています。116時間、つまり4.8日。数字は合っています。

その測定条件が、公式サイトにこう書かれています。
本体容量40%相当の氷を入れ、底面温度が8℃に達するまでの時間
容量の40%を、氷で埋める。
つまり25Lなら、10L分は最初から氷(保冷剤)の席として計算されています。この保冷日数を出すために、そういう前提を置いている。食材のために25L全部が空いている、という話ではありません。
理由その2:ペットボトルの「2L」は、中身の量
そしてもうひとつ。こちらのほうが、私には盲点でした。
2Lのペットボトルは、外側まで含めると2Lでは収まりません。 首の部分にも、肩の丸みにも、場所が要ります。1本で、2Lより明らかに大きな場所を使っています。
6本ぶんの「外側」と、保冷剤の席。この2つを足せば、25Lはもう満杯です。
カタログは、嘘をついていませんでした。
25Lという数字は、袋の中の広さです。正しい。ペットボトルの2Lは、中身の量です。これも正しい。この2つを同じ物差しで比べたときだけ、裏切られたように感じる。
クーラーボックスの容量表示は、「何が何個入るか」を教えてくれる数字ではありません。 ここを分かって選ぶかどうかで、買ったあとの満足度がかなり変わると思います。
保冷剤は、上から吊るす作りでした
使ってみて気づいたことが、もうひとつあります。
このトートは、上部にメッシュのネットがあって、そこに保冷剤を入れる作りになっています。保冷剤が宙に浮いた状態になる。

冷たい空気は下に降りるので、理にかなった設計だと思います。保冷剤を底に置いてしまうと、上のほうが冷えません。
実際、保冷剤の下には、まだ少し余裕がありました。 ただ2Lのペットボトルを足すには届かない隙間で、結局6本が限界でした。
内側には白い袋が入っていて、取り出せます。これ自体にも保冷の役目があるようです。汚れても外して洗えるのは、食材を入れる道具としてありがたいところです。

作りを見ていくと、よく考えられています
使っているうちに、「ここまで考えてあるのか」と思った部分がいくつかありました。
持ち手が何種類もある
メインの手提げが2本、サブハンドルが2本、それにショルダー。

サブハンドルというのは公式の名称です。説明には「バッグを上げるのがスムーズに」「メインが長いと感じた時に便利」とありました。
たしかにそのとおりで、メインの持ち手は肩に掛けられる長さがあるぶん、手で提げると少し長い。 持ち上げる瞬間だけ、この短いほうを握る。言われてみれば、そのための長さでした。
さらに本体の下部にも、横向きの持ち手が付いています。中身が重いとき、底のほうから起こせるのは助かります。
そして、この下部の持ち手にはもうひとつ役目がありました。キャリーオン機能です。
公式の写真を見ると、キャリーケースの引き出しハンドルを、この持ち手に通して固定する形でした。バッグがキャリーの上に載る。旅行や出張に持っていくときの仕組みです。
買ったときには気づいていませんでした。 私はまだ旅行に持っていったことがないので、使い心地までは書けません。ただ、あとから機能が見つかるというのは、少し得した気分になります。
ファスナーが2重。しかも「ずらして」閉める
クーラーバッグの弱点は、たいていファスナーです。そこから冷気が漏れる。

このバッグはファスナーが2重になっています。公式にも「ダブルファスナー採用で冷気を逃しにくい設計」と書かれていました。
そして使っているうちに、こうするようになりました。内側を左側で閉じ終えたら、外側は逆の右側で閉じる。
そうすると、内側と外側の合わせ目が重なりません。 隙間が一直線につながらない。説明書に書いてあったわけではなく、やっているうちにそうなりました。
底だけ、生地が違う

外側の底だけ、別の生地です。調べたら、公式に「汚れに強いPVC素材を裏面に使用」とありました。
クーラーバッグを置く場所は、たいてい濡れています。地面、砂、車の荷室。いちばん汚れて濡れる場所だけ、素材を変えてある。
本体の生地は、こういう質感です。

側面のポケットと、2つの金具(DカンとGカン)

側面にミニポケットがあります。鍵や小さいものを放り込んでおけます。

側面、ミニポケットの脇にはDカンが付いています。公式の説明には、この金具の名称も用途も出てきません。カラビナなどを掛けられる場所、ということだと思います。

これとは別に、上部の端に付いているのがGカンです。ショルダーベルトはここで着脱します。
そしてこのGカンには、もうひとつ役目があります。公式の説明はこうです。「Gカンをループに引掛けてデッドスペースを圧縮」。 つまり、トート型からボックス型に変形させるための金具でもありました。
やってみると、たしかに箱の形になります。

ただ、私は普段この形では使っていません。 トートのまま使うほうが、上から放り込めて楽だからです。車に積むときや、荷物のあいだに押し込むときには効くのだろうと思います。
空でも、思ったより膨らむ
ひとつだけ、意外だったこと。何も入れていなくても、けっこう膨らみます。
公式によるとエアロゲルを6面に使った18層の多層断熱構造だそうで、そのぶんの厚みです。保冷力を考えれば当然なのですが、「たためるから場所を取らない」と思っていると、少し違います。
保冷剤の使い方
保冷剤はロゴスの倍速凍結・氷点下パックXLを使っています。
ロゴスを基本にして、足りなければ100円ショップの保冷剤を足す、というやり方です。全部を強い保冷剤で揃える必要はないと思っています。大事なのは、食材に近いところに強いものを置くことくらいです。
長期のキャンプでは、保冷剤を車載冷蔵庫で凍らせながら回しています。 ポータブル電源で冷蔵庫を動かして、ぬるくなった保冷剤を入れ替える。この話は別の記事に書きました。

本体にサイズの刻印がないので、メジャーを当ててみました。長辺25.5cm。公式の仕様は約縦25.5×横19.5×厚さ3.5cmなので、そのとおりです。
重さは1枚で約1.2kg。バッグ本体が1.73kgですから、保冷剤を2枚入れた時点で、中身より先に保冷剤のほうが重いという状態になります。
凍結時間は公式で約18〜24時間(従来品の約半分)。前日のうちに冷凍庫へ入れておかないと間に合いません。

買う前には考えていなかったことを、ひとつ。
クーラーバッグを買うと、冷凍庫の一段が保冷剤で埋まります。同じサイズの保冷剤を5枚、重ねて凍らせている状態です。
保冷剤は、前の日までに凍らせておかないと使えません。つまり出かける前日に、冷凍庫にその場所を空けておく必要があるということです。道具そのものの話ではないのに、ここでつまずくと予定が1日ずれます。
ひとつ断っておくと、うちの冷凍庫は業務用です。凍るまでにかかる時間は、家庭用の参考になりません。場所を取る、という話だけ受け取ってください。
保冷力と容量は、両立しません

もうひとつ、数字を見ていて気づいたことがあります。
このトートの外寸は62×25×47cm。単純にかけ算すると70L以上あります。それで容量が25Lということは、残りはほぼ全部が断熱材だということです。
保冷力が強い理由と、中が狭い理由は、同じものでした。
断熱材を厚くすれば保冷力は上がる。でもそのぶん、同じ外寸でも中が狭くなる。この2つは必ずぶつかります。
だから「保冷力も容量も最強」という道具は存在しません。どちらを取るかを、買う側が決めるしかない。そう考えると、25Lで4.8日という数字は、よく折り合いをつけていると思います。
夏の車内に1〜2時間。アイスは溶けませんでした
ここまでは作りの話でした。実際に効くのかを書きます。
7月に買って、この夏はキャンプよりも普段の買い物でずっと使っていました。スーパーでアイスを買って、そのまま車内に1〜2時間置いたままにしたことが何度もあります。
それで溶けたことは、一度もありませんでした。
ただし条件があります。ロゴスの氷点下パックXLを2枚。底に1枚、内側のポケットに1枚です。上と下から挟む形になります。
1枚では試していないので、2枚必要なのか、1枚でも足りるのかは分かりません。私は最初から2枚で使っています。
念のために書いておくと、夏の車内は条件によっては50度を超えます。「置きっぱなしで大丈夫」と勧めるつもりはありません。ただ、買い物から帰るまでの1〜2時間について、私はもう心配しなくなりました。
他のメーカーの保冷バッグと並べて比べたわけではないので、「これが一番」とは言えません。それでも、普段使いできるトート型で、ここまで持つものが他にあるだろうかとは思っています。
結局、いちばん使っている道具になりました
買う前は、キャンプ用のつもりでした。
いま実際にいちばん出番が多いのは、普段の買い物です。1.73kgで、たためて、肩にも掛けられる。思い立って持ち出せる重さであることが、結局いちばん効きました。
これから買う方へ、私なりの結論です。
- 表示の容量を、そのまま「入る量」だと思わないこと。 4割は保冷剤の席だと考えると、だいたい合います
- 「2Lが何本」で考えること。 リットルどうしを比べると、必ず裏切られます
- ふだん誰が運ぶのかを先に決めること。 運べない大きさは、結局使われません
もう1台、60Lのハードタイプも持っています
同じアイリスオーヤマのHUGELで、真空断熱クーラーボックスの60Lも持っています。4泊5日のキャンプのために買ったものです。
保冷力は約22.8日。 たっぷり入るし、なんならスイカも入ります。ただし空の状態で13.3kg。食材と保冷剤を入れれば20kgを超えます。
こちらはいま、寝室で扇風機の台になっています。
来月、大人数ぶんの食材を運ぶ機会があるので、久しぶりに出番が来ます。そのときに使ってみて、あらためて記事にします。
この記事で紹介した3つ
この記事に出てきた道具を、まとめておきます。いずれも私が実際に使っているものです。
- アイリスオーヤマ HUGEL エアロゲル トート型クーラーバッグ 25L(AGSC-T25C)
この記事の主役。2Lのペットボトルが6本、本体1.73kg。たためるトート型で、いまは普段の買い物にいちばん使っています - ロゴス 倍速凍結・氷点下パックXL 2個セット(R16AF022)
上のトートで使っている保冷剤。長辺25.5cm。底に1枚、内側のポケットに1枚の2枚使いです - アイリスオーヤマ HUGEL 真空断熱クーラーボックス 60L(VITC-60)
4泊5日のキャンプ用に買ったハードタイプ。保冷力は約22.8日。ただし空の状態で13.3kgあります


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