2馬力ゴムボートで、魚は釣れるのか。22回出航した全記録と、正直な答え

メタルジグをくわえたイナダ 釣行記

「2馬力のゴムボートを買って、本当に魚は釣れるのだろうか」。買う前の私が、一番知りたかったことです。

結論から書きます。釣れます。少なくとも、陸から釣っていた頃とは、比べものになりませんでした。

ただし、毎回大漁というわけではありません。ボウズの日も、外道しか釣れない日もありました。この記事では、約2年間、22回出航した記録を全部数えて、正直にまとめます。

22回の結果

結果回数
釣果の記録がある17回
ボウズ(何も釣れなかった)2回
釣果の記録が残っていない(進水式など)3回

記録が残っている19回のうち、17回で何かしらの魚が釣れています。ボウズは2回でした。

私は、ボートを買う前は、陸からの釣り(オカッパリ)をしていました。平塚、江の島、横須賀と、あちこちに通いましたが、正直に言って、ほとんど釣れていません。コロナ禍の釣りブームで、人気の場所は、入る場所を探すだけでも大変でした。

それが、沖に出ると、ボウズのほうが珍しくなりました。腕が上がったわけではありません。魚のいる場所まで、自分で行けるようになった。違いは、それだけだと思います。

釣れた魚

魚最大サイズ釣れた時期場所
イナダ58cm7月〜10月葉山沖、平塚沖
ワカシ—5月〜8月葉山沖、平塚沖
ソウダガツオ33cm8月〜10月葉山沖、平塚沖
タチウオ指4本6月、7月葉山沖、平塚沖
ホウボウ50cm5月〜9月葉山沖、鵠沼沖
アオハタ33cm5月、9月葉山沖、鵠沼沖
アカハタ—10月葉山沖
マイカ—7月平塚沖
大アジ—5月葉山沖
サバ(マサバ、ゴマサバ)—5月〜9月葉山沖、平塚沖
ソコイトヨリ—6月、9月葉山沖
カサゴ—2月葉山沖
エソ60cm通年葉山沖、平塚沖

一緒に出ていた友人のボートでは、ワラサ(64cm)も上がっています。

数でいえば、一番よく釣れたのは、エソです。次が、ホウボウ。相模湾の沖には、この2つが、かなりいるようです。ジグを底まで落とすと、どちらかが食ってくる、という日が何度もありました。エソは50cmを超えるものも釣れていて、引きだけなら、なかなかのものです。

ボートの上で吊るした50cm級のエソ
50cm級のエソ(2021年2月、平塚沖)
胸びれを広げたホウボウ
ホウボウ。胸びれの青が、きれいな魚です(2021年6月、葉山沖)

一番うれしかったのは、青物です。ワカシかイナダが釣れた日は、22回のうち9回ありました。ナブラ(小魚が追われて、海面がざわつく状態)を見つけて、ボートで近づいて投げる。これは、陸からではできない釣りです。

メタルジグをくわえたイナダ
ジグに食ってきたイナダ(2021年8月、平塚沖)
メジャーの上に置いたイナダ
メジャーに載せたイナダ(2021年9月、葉山沖)
ゴムボートの上で吊るしたタチウオ
タチウオ(2021年6月、葉山沖)

釣り方は、ほぼルアーです

エサ釣りは、ほとんどしていません。基本は、ルアーです。

  • ジギング:メタルジグを底まで落として、しゃくりながら巻き上げます。一番よく使ったのは、ダイワのTGベイトです。小さくても重いタングステン製で、2馬力ボートで行ける水深なら、これ1つでかなりの魚種が狙えました
  • コアマン VJ:ジグヘッドとワームが一体になったルアーです。投げて巻くだけで使えます
  • ジグサビキ:ジグの上に、サビキ仕掛けを付ける方法です。サバやアジ、ワカシが、サビキのほうに掛かることもよくありました
  • 泳がせ釣り:生きた小魚をエサにして、大物を狙います。たまにやる程度でした
  • エギング:何度か試しましたが、エギ(イカ用のルアー)では、釣れていません。初めてのマイカは、なぜかジグに掛かってきました
メタルジグに掛かったマイカ
ジグに掛かってきたマイカ(2021年7月、平塚沖)

TGベイトは、60gをメインに使っていました。2馬力で出られる場所の、私が釣りをしていた水深(だいたい40〜60m)なら、60gで底が取れます。

ただ、重さは1つに決めていません。40g、60g、80gを持っていって、その場で選びます。オフショアのジグは、投げるのではなく真下に落とします。大事なのは、底が取れるかどうかです。ジグが軽すぎると、潮や風に流されて糸がどんどん出ていき、どこが底なのかわからなくなります。

60gで底が取れないときは、80gに上げます。少し沖に出て80〜90mのラインを探るときも、80gです。軽いままだと、底に着くまでにかなり時間がかかってしまいます。反対に、魚の食い気や、魚が食べているベイトの大きさに合わせて、ジグのサイズを変えることもあります。

それに、深い場所でしゃくる時間が長くなったり、ジグが重かったりすると、手が疲れます。重ければいいというものでもありません。

海の深さ、潮の流れの強さ、風の強さ、魚の食い気、ベイトのサイズ、そして自分の手の疲れ。いろいろ考えながら、その日の重さを決めています。

カラーは、60gの赤金(レッドゴールド)と緑金(グリーンゴールド)の2種類をよく使います。体感では、緑金がいちばん釣れた気がします。

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タックルは、4000番のリールに、MからMHクラスのロッドです。専用の高価な道具でなくても、十分に楽しめました。

TGベイトは、同じ60gでもカラーがいくつもあります。下のリンク先で選べます。
ダイワ TGベイト 60g

道具を絞れるのも、ルアーの良いところです。エサの準備がいらないので、荷物が減ります。小さなボートでは、これが効いてきます。

釣れる時期と、釣れない時期

記録を月ごとに並べると、はっきりした傾向がありました。

  • 5月〜10月:青物、タチウオ、ホウボウ、サバ。釣果のあった日のほとんどは、この時期です
  • 11月〜3月:エソ、フグ、カサゴが中心でした。ボウズの2回も、この時期と9月です

冬から春の海は、私の腕では、厳しかったです。2022年3月は、1日やってエソが1匹。おまけに、ルアーの針が腕に刺さりました。針の返し(カエシ)が引っかかって、どうしても抜けず、そのまま病院に行くことになりました。

病院での処置は、針の返しの部分をカットして抜く、というものでした。今思えば、ペンチを持っていれば、同じことはできたのかもしれません。ただ、刺さった場所や深さによっては、自分で触らないほうがいい場合もあります。無理をせずに、病院へ行くのが確実です。針を切れるペンチを、ボートに1本積んでおくと安心です。

潮についても、記録にメモを残していました。

  • 小潮、長潮、若潮の日は、釣れにくい
  • 釣れるのは、上げ三分と、下げ七分。潮止まりの前後、2時間ほど

あくまで、私の22回分の実感です。それでも、出航する日を選ぶときの、目安にはなっていました。

釣れなかった日のこと

良い話だけでは、公平ではありません。釣れなかった日のことも書いておきます。

  • 全員ボウズの日(2022年9月):友人のボートも含めて、誰にも何も釣れませんでした。おまけに船酔いで、早めに撤収しました
  • 年末の急な出航(2022年12月):ボウズ。これが、今のところ最後の出航です
  • エソとフグだけの日:何回かあります。エソは引きこそ強いのですが、うれしい魚かと聞かれると、答えに困ります
  • 大物を逃した日:ドラグを出されて、糸を切られたことがあります。アカヤガラを、目の前で取り逃がしたこともあります

そもそも、海に出られない日もあります。濃霧で、現地まで行って出航をやめた日もありました。出航の判断については、「2馬力ゴムボートの出航場所の探し方と、「今日は出ない」の決め方。22回の出航と、2回の中止から」に書いています。

レンタルボートや乗合船と比べて

私がボートを買うきっかけは、葉山のレンタルボート(手こぎ)でした。陸からは見たことのない魚影に、驚きました。

2馬力のボートは、その延長にあります。

  • 手こぎより、ずっと広い範囲を探れます。ナブラを見つけたら、追いかけられます
  • 好きな時間に出て、好きな時間に戻れます。自分が船長です
  • 一方で、乗合船のように、船長が魚のいる場所へ連れて行ってくれるわけではありません。魚探を見ながら、自分で探します。それが面白さでもあり、釣れない日の原因でもあります

費用の面では、正直なところ、元は取れていません。初期費用を22回で割ると、1回あたり約1万8千円です。レンタルボートなら、1回1万円ほどでした。金額の詳細は、「2馬力ゴムボート一式を揃えたら総額いくら?実際に買った装備と、22回出航して分かったこと」にまとめています。

それでも、買って良かったと思っています。イナダのナブラに、自分のボートで突っ込んでいく。あの体験は、レンタルでは味わえませんでした。

釣れなくても、楽しい

最後に、数字には出てこないことを書いておきます。

ボウズの日でも、海の上を走っているだけで、すごく楽しいのです。風が気持ちよくて、陸の音が遠ざかっていく。ほんの数百メートル沖に出ただけで、日常とは別の世界になります。こういう非日常を味わえる趣味は、ほかにあまりないと思います。

お金は、少しかかります。準備に積み込み、早起き、帰ってからの片付け、釣った魚の処理と、手間もかかります。それでも、不思議と苦になりません。その手間まで含めて、遊びだからだと思います。大人の遊びとして、これほどよくできたものは、なかなかありません。

釣果は、その上に乗ってくる、おまけのようなものです。おまけがイナダだった日は、最高の一日になります。

まとめ

  • 22回の出航で、釣果の記録があるのは17回。ボウズは2回でした
  • 陸からはほとんど釣れなかった私でも、沖に出ると、ボウズのほうが珍しくなりました
  • 釣れた魚は、イナダ(最大58cm)、タチウオ、ホウボウ(50cm)、ハタ類、マイカなど。数が多いのは、エソとホウボウです。釣り方は、ほぼルアー(ジギング)です
  • 釣れるのは、5月〜10月。冬から春は、厳しかったです
  • 釣れない日も、出られない日もあります。それも含めて、自分のボートの釣りだと思います
  • 釣れなくても、海の上を走っているだけで楽しい。準備や片付けの手間まで含めて、苦にならない遊びです

この記事で紹介したもの

この記事に出てきた道具を、まとめておきます。

この記事を書いた人
ままま

テーマは「車に積んで運べる範囲で、身軽に楽しむ大人の遊び」。2馬力のゴムボートで約2年・22回出航し、最近はキャンプも。自宅は建て替えのときに、BBQができるバルコニーを付けました。買ったものも、失敗したことも、金額と記録をもとに正直に書いています。くわしくは プロフィール をご覧ください。

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