友人のコーヒーが忘れられず、ビアレッティのブリッカを買いました。キャンプではまだ使っていません

クレマが泡立つブリッカ キャンプ・アウトドア

きっかけは、キャンプの翌朝でした。

友人がモカエキスプレスという道具を持ってきていて、それで淹れたコーヒーを飲ませてもらいました。外で飲むコーヒーが、思っていたよりずっとおいしかった。

帰ってすぐ、上位グレードのブリッカを注文しました。2025年9月、10,807円でした。

ビアレッティのブリッカ。4カップです
ビアレッティのブリッカ。4カップです

先に書いておきます。キャンプではまだ使っていません

この記事は、買って自宅で使っている道具の話です。キャンプに持ち出したことは、まだありません。

キャンプ用に買ったのに自宅で使っている、という順番が逆の状態です。理由は最後に書きます。

モカエキスプレスとブリッカの違い

どちらもビアレッティの直火式コーヒーメーカー(マキネッタ)です。下の部分に水を入れ、中段に粉を入れ、火にかけると、蒸気の圧力でコーヒーが上に上がってくる仕組みです。

違いは、かかる圧力です。

ブリッカには、コーヒーが上がってくる出口に重りのついた弁が付いています。圧力がある程度たまるまで蓋をして、たまったところで一気に出す。そういう構造です。そのぶん、普通のマキネッタより高い圧がかかります。

数字で見ると、だいたいこうです。

抽出の圧力
一般的なマキネッタ(モカエキスプレスなど)1気圧を少し超えたあたりから抽出が始まります
ブリッカ約2気圧(取扱説明書に記載)
エスプレッソマシン9〜10気圧

ブリッカの数字は、付属の取扱説明書の「安全上の注意」に書かれているものです。「加熱中は約2気圧の圧力が内側にかかる」とあります。圧力がかかる器具なので、注意書きとして書かれているわけです。

なお同じ説明書には、締め方が不十分だと接合部から蒸気やお湯が漏れる危険があるとも書かれています。組み立てたら、しっかり締めてから火にかけてください。

分解すると、構造がよく分かります。

分解したところ。右が下部(水を入れるところ)、中央がバスケット、左が上部
分解したところ。右が下部(水を入れるところ)、中央がバスケット、左が上部
上部の中央に立っているのが、重りのついた弁です
上部の中央に立っているのが、重りのついた弁です

大事なのは数字より結果のほうで、クレマ(表面の細かい泡)ができます。 エスプレッソに近い味わいになります。

抽出中の上部。泡が盛り上がってきます
抽出中の上部。泡が盛り上がってきます

9気圧には遠く及びませんが、直火の道具でクレマが出るというのが、ブリッカを選んだ理由です。

「4カップ」は、4杯ではありません

ここは、買う前に知っておいたほうがいいところです。

ブリッカ4カップの「カップ」は、エスプレッソの小さなカップのことです。マグカップ4杯ぶんではありません。

  • 水の量は180ccで固定(下の部分に上限の線があります)
  • 出来上がるのは、マグカップ半分弱が2杯ぶんくらい

夫婦2人で飲むには、ちょうどよい量です。4人で飲もうと思うと足りません。

豆は24gほど使います。

弱火が必須です。中火でやったら噴き出しました

これがいちばん大事な注意点です。

弱火で、5分ほどかけて抽出します。

この火加減です。炎が底面からはみ出さないくらい
この火加減です。炎が底面からはみ出さないくらい

一度、横着して中火にかけたことがあります。本体から半分ほど噴き出しました。 熱いコーヒーが勢いよく出るので、かなり危ないです。

圧力をためてから出す構造なので、火が強いと一気に来ます。急いでも、いいことはありません。

熱源は、キッチンのコンロに落ち着きました

買った当初は、自宅のリビングでSOTOのストームブレイカーというバーナーを使っていました。

ただ、ブリッカとの組み合わせには、あまり向いていませんでした。

  • ブリッカが五徳にギリギリ乗る程度で、安定がよくない
  • 弱火の調整が難しい。さきほどの「弱火必須」と相性が悪い

念のため書いておくと、ストームブレイカー自体は、私が持っているバーナーの中でいちばん火力があって、頼りになるバーナーです。ガソリンとOD缶の両方が使えます。強い火が欲しいときの道具で、ブリッカのように弱火で5分待つ使い方とは、向きが違いました。

買ったきっかけは、2019年の暮れの冬の車山です。それまで使っていたスノーピークのシングルバーナーが、氷点下と標高のせいで、ぬるいお湯しか作れませんでした。そのお湯でカップラーメンを作ったら、麺はバリバリのまま。あれは苦い思い出です。年が明けてすぐに買ったのが、このストームブレイカーでした。このときの話は、冬の車山でお湯が沸かなかった話に詳しく書きました。

私が使っているのはSOD-372です。いまはリニューアル版のSOD-374が出ています。私はSOD-374は使っていないので、使用感は書けません。

SOTO ストームブレイカー SOD-372(私が使っている型)
SOTO ストームブレイカー SOD-374(リニューアル版・ナチュラム)

それで最近は、キッチンのガスコンロで淹れています。

ところが、コンロの五徳もブリッカには大きすぎました。底が小さいので、普通の五徳のままではやはり安定が悪いのです。

そこで、コンロの五徳の上に、ミニ五徳を載せています。

キッチンのガスコンロの五徳に、ミニ五徳を載せています
キッチンのガスコンロの五徳に、ミニ五徳を載せています

使っているのはパール金属のミニ五徳(鉄製、HB-5001)です。2026年1月に買いました。813円です。コンロの五徳の上にこれを載せると、受ける面が細かくなって、底の小さいブリッカでもしっかり座ります。

直火式のコーヒーメーカーを持っていて、コンロやバーナーの五徳が大きすぎて困っている方には、これがいちばん安い解決策だと思います。

なお、取扱説明書によると、ブリッカはIHでは使えません。 IHで使いたい場合は、ビアレッティから別売りのインダクションプレートという、直火式の道具をIHで使うための板が出ています。私は買っていないので、使い心地は分かりません。

豆を挽く時間が、いちばんの面倒でした

最初は、安い手挽きのミルを使っていました。24gを挽くのに、5分ほどかかります。

毎朝これをやるのは、正直しんどい。結局、電動ミルを買いました。30秒です。

買ったのは、Delimo のコーヒーグラインダー(5,799円)。選んだ理由は3つあります。

1つめ。「エスプレッソ対応」と書かれていること。 ここは大事なところで、細挽きができないミルだと、ブリッカの良さが出ません。 電動ミルを買うなら、挽き目がどこまで細かくできるかを見たほうがいいです。

2つめ。充電式であること。 コンセントが要らないので、キャンプでも使えます。 外で豆を挽くつもりなら、ここは外せない条件でした。

3つめ。臼がセラミック製であること。 セラミックがいいと読んで選んだのですが、正直、理由はもう覚えていません。 金属の刃で叩き切るタイプではなく、臼で挽くタイプのほうがいい、という程度の理解です。

価格も、そこまで高くありません。電動ミルは上を見ればきりがないので、「細挽きができて、充電式で、高すぎない」という3点で決めました。

なお、私が買ったのとまったく同じ商品は、いまは中古しか見当たりません。 下のリンクは同じDelimoの上位版で、臼がステンレス製になっています。こちらは私は使っていないので、使い心地の違いは分かりません。

手挽きのほうは、最初の数回で使わなくなりました。いまは電動しか使っていません。

コーヒーを続けられるかどうかは、味より「面倒かどうか」で決まるところがあります。ここを短くしたのは、買ってよかった判断でした。

最初に使った豆は、カルディのミディアムローストです。いまはスターバックスの「エスプレッソ ロースト」という豆を、エスプレッソ用の細挽きにして使っています。深煎り(ダークロースト)の豆です。

いま使っている豆。スターバックスの「エスプレッソ ロースト」。250g、豆のままで買っています
いま使っている豆。スターバックスの「エスプレッソ ロースト」。250g、豆のままで買っています

いまは、ラテにして飲んでいます

買った当初はそのまま飲んでいましたが、最近はミルクで割って飲むのが定番になりました。

やり方は、こうです。

  1. スターバックスの店舗で「エスプレッソ ロースト」という豆を買ってくる
  2. ミルで、エスプレッソ用の細挽きにする
  3. ブリッカで抽出する
  4. ミルクフローサーに、特濃の牛乳を200ml入れる
  5. フローサーごと電子レンジへ。600Wで1分30秒
  6. 取り出して、シュコシュコと泡立てる
  7. エスプレッソ1に対して、ミルク3〜4の割合で割る

ここでのポイントは、牛乳をフローサーに入れたまま電子レンジにかけることです。温めてから移し替えるのではありません。自宅で使っているボダムのフローサーは電子レンジに対応しているので、これができます。洗い物がひとつ減ります。

フローサーに牛乳を200ml。MAXの線までです。このまま電子レンジへ
フローサーに牛乳を200ml。MAXの線までです。このまま電子レンジへ

泡立てると、かさが2倍ほどになります。

シュコシュコとやったあと。牛乳の量は変わっていませんが、かさが倍になっています
シュコシュコとやったあと。牛乳の量は変わっていませんが、かさが倍になっています

このミルクフォームを注ぎます。

比率は、目分量ではなくはかりで測っています。 グラスをはかりに載せて、エスプレッソを40g。 そこでゼロリセットして、ミルクフォームを140g。 これだけです。

まずエスプレッソ。この日は41gでした
まずエスプレッソ。この日は41gでした
ゼロリセットしてミルクフォームを足したところ。141g
ゼロリセットしてミルクフォームを足したところ。141g

きっちり40gと140gに止めるのは難しいので、実際はこの日のように1gや2gはずれます。それで味が変わるほど繊細なものではありません。

牛乳を200mlにしているのは、このフローサーの上限(MAXの線)が200mlだからです。1杯目に140g注ぐと、残りは2杯目に回します。

ただ、2杯目のぶんには足りません。そのときは、もう一度フォームを作るか、温めた牛乳をそのまま足すかのどちらかです。2杯目はそこまで厳密にやっていません。

割るとこうなります
割るとこうなります

これで、個人的にはほぼエスプレッソ(というよりラテ)の味になります。

できたてを一口
できたてを一口

1対3から1対4という割合は、お店のエスプレッソドリンクの作り方を調べて、そのあたりだったので合わせました。自分の舌で決めたというより、調べた比率をそのまま真似しています。

はかりを使うのは面倒に思えるかもしれませんが、毎回同じ味になるので、結局これがいちばん楽でした。

豆を細挽きにするのがポイントです。粗いとブリッカの圧力が活きません。

グラスは、ボダムのダブルウォールです

ついでに、グラスのことも書いておきます。

使っているのはボダムのパヴィーナという、二重構造(ダブルウォール)のグラスです。ガラスが二重になっていて、あいだに空気の層があります。

これを選んだのは、熱いものを入れても持てるからです。取っ手のないグラスで熱いラテを飲もうとすると、普通は持てません。二重構造だと外側まで熱が伝わらないので、素手で持てます。

もうひとつ、見た目がきれいです。 この記事の写真で、ラテが上下二層にはっきり分かれて見えているのは、このグラスだからです。外側が結露しないので、中の層がそのまま見えます。

二重構造なので、層がそのまま見えます
二重構造なので、層がそのまま見えます
窓辺で。光が入ると、層がいっそうよく見えます
窓辺で。光が入ると、層がいっそうよく見えます

サイズは2つ使い分けています。

容量使うとき
350mlエスプレッソ40g+ミルク140gがちょうど収まりますホット
450ml氷を入れるぶんの余裕がありますアイス

どちらも2個セットで売られています。

自宅にはカプセル式もあります

ネスプレッソのカプセル式も、友人からもらって持っています。

  • 急いでいるとき:カプセル式
  • 時間があるとき:ブリッカ

手放さないのは、淹れている時間そのものが楽しいからです。あと、見た目がいい。 キッチンに置いてあっても様になります。

キャンプ用の道具は、もう買ってあります

冒頭に書いたとおり、ブリッカはまだ持ち出していません。

ただ、キャンプ用の準備だけは、すでにできています。

自宅で使っているボダムのミルクフローサーはガラス製なので、キャンプには向きません。直火にかけられませんし、割れます。

そこで、ビアレッティの直火対応のミルクフローサーを買ってあります。2025年12月、4,342円でした。これなら、キャンプ場で直火にかけて牛乳を温めて、そのままシャコシャコと泡立てられます。自宅で数回試しましたが、キャンプではまだ使っていません。

ミルも、最初から充電式を選んであります。コンセントが要らないので、そのまま持っていけます。

つまり、いまの状態はこうです。

自宅キャンプ
豆を挽くDelimo(充電式)同じものがそのまま使えます
抽出ブリッカ(使用中)ブリッカ(未使用)
ミルクボダム(ガラス・レンジ用)ビアレッティ(直火用・自宅で数回試しただけ)

道具は揃っているのに、まだ外で一度も作っていない。おかしな話です。

来月のキャンプで、みんなに振る舞うつもりです。 キャンプの朝に友人のコーヒーをごちそうになったところから始まって、今度は自分が出す番になります。うまくいったかどうかは、帰ってきてから書きます。

揃えるのに、いくらかかったか

一度に買ったわけではありません。1年かけて、少しずつ増えました。

買ったもの時期金額
ブリッカ NEW 4カップ2025年9月10,807円
Delimo コーヒーグラインダー(エスプレッソ対応)2025年11月5,799円
ボダム ミルクフォーマー(ガラス製)2025年12月2,211円
ビアレッティ ミルクフローサー(直火対応)2025年12月4,342円
パール金属 ミニ五徳(HB-5001)2026年1月813円
合計23,972円

こうして並べると、けっこうな金額です。ただ、最初に全部を買ったわけではない、というのが大事なところだと思います。

まずブリッカだけを買う。毎日使うようになって、豆を挽くのが面倒になったからミルを足す。ラテにして飲みたくなったからフローサーを足す。外でもやりたくなったから直火用をもう1つ足す。

使っているうちに、必要なものが見えてきたという順番でした。最初から全部そろえていたら、たぶん使わないものも混ざっていたと思います。

まとめ

  • きっかけは、キャンプの翌朝に友人のモカエキスプレスで飲んだコーヒー
  • 買ったのはブリッカ NEW 4カップ(2025年9月、10,807円)。弁で圧力を高める構造で、クレマができます
  • 「4カップ」はマグカップ半分弱が2杯ぶん。水は180ccで固定、豆は24gほど
  • 弱火で5分。中火でやったら噴き出しました
  • 熱源は、最初はSOTOのストームブレイカー。火力は頼りになるが、ブリッカには安定と弱火の調整が難しく、いまはキッチンのガスコンロで淹れています
  • 手挽きは5分かかるので、電動ミル(Delimo、5,799円)にしました。選んだ条件は「細挽きができる(エスプレッソ対応)」「充電式でキャンプでも使える」「高すぎない」の3つ
  • いまはラテにして飲んでいます。 スタバの「エスプレッソ ロースト」を細挽き → ブリッカで抽出 → フローサーに特濃牛乳200mlを入れて、そのまま電子レンジ600Wで1分30秒 → シュコシュコと泡立ててかさを2倍に → 1対3〜1対4で割る(はかりでエスプレッソ40g、ゼロリセットしてミルク140g)
  • ミルクフローサーは2つ。自宅はボダムのガラス製(レンジ可、2,211円)、キャンプ用にビアレッティの直火対応(4,342円)
  • グラスはボダムのパヴィーナ(二重構造)。ホットは350ml、氷を入れるアイスは450mlを使い分けています
  • コンロの五徳でも大きすぎて安定が悪いので、パール金属のミニ五徳(HB-5001、813円)を載せて解決しました
  • 1年かけて少しずつ買い足して、合計23,972円
  • ブリッカもビアレッティのフローサーも、キャンプではまだ未使用(フローサーは自宅で数回試しただけ)。来月のキャンプで初めて使います

この記事で紹介したもの

この記事に出てきた道具を、まとめておきます。

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