キャンプ道具の記事は、たいてい買ったばかりのものについて書かれています。だから「10年使うとどうなるか」は、なかなか出てきません。
うちのウェーバーは、2013年に買いました。13年、ずっと出しっぱなしです。 買い替えていませんし、部品も交換していません。
この記事は、その13年の記録です。あわせて、住宅地でBBQをするなら本体より先に考えたほうがいい、炭の話も書きます。

買ったときのこと
正直に書くと、どこで買ったのか思い出せません。 13年前で、注文履歴も残っていませんでした。金額は、記憶では1万5千円から2万円くらいです。
大きさは57cmのほう。ケトル型と呼ばれる、丸い本体に丸い蓋がかぶさるかたちです。
私のは2013年に買ったもので、いま売っている57cmとは細部が違うかもしれません。現行の57cmのケトルはこちらです。
Weber コンパクトケトル チャコールグリル 57cm 温度計付(1321308)
買ってすぐ、いろいろ焼きました。


9年後
こうなりました。

網は錆びて色が変わり、蓋にも汚れと斑点が出ています。この写真だけ見れば、そろそろ寿命だと思うのではないでしょうか。
網だけを見ると、もっとはっきりします。

でも、掃除しただけです
現在の姿がこちらです。

買い替えていません。部品も交換していません。掃除しただけです。
2022年の写真で傷んで見えたのは、ほとんどが汚れでした。ワイヤーブラシで落とせば、また使えます。鋳物にホーローを焼き付けてある本体は、想像よりずっと丈夫でした。
ただし、失くした部品があります
きれいな話ばかりだと嘘になるので、書いておきます。
本体の底に、空気を取り込みながら炭をかき分ける3枚の羽が付いていました。灰の掃除に使う部品です。これは錆びて、なくなりました。 交換もしていないので、いまは羽のない状態で使っています。
思い当たる理由はあります。保管の仕方です。
ずっと出しっぱなし。以前は雨ざらし
丁寧にしまってきたから13年もった、という話ではありません。
買ったときから、ずっと出しっぱなしです。 以前は屋外に置いていたので、雨ざらしでした。家を建て替えたあとは、屋根付きのバルコニーに出しっぱなしにしています。
カバーもかけていません。それで本体は無事で、底の羽だけが錆びて落ちた。そういう結果です。
丁寧に扱えば、もっともつのだと思います。ただ、このくらいの扱いでも13年は使えるというのが、うちの実例です。
掃除も、たいしてしていません
手入れの話も、正直に書きます。
気が向いたときに、ワイヤーブラシや普通のウエスで拭う程度。数か月に1回くらいです。
毎回きれいに片づけたほうがいいのは分かっています。でも、現実には難しいです。夕方からBBQを始めると、炭が消えるのは翌日になります。その日のうちに片づけて終わる、というわけにはいきません。
それでもこの状態です。
ここからが本題。炭を変えると、BBQが変わります
ここまでは道具の話でした。ここからは、住宅地でBBQをする人にとって、本体選びより大事かもしれない話です。
私は、ホームセンターやスーパーで売っている炭を使っていません。ネット通販で「オガ備長炭」を買っています。
オガ備長炭というのは、おが屑を固めて成形し、炭にしたものです。断面が四角くて、中心に穴が空いています。焼肉店などの飲食店でよく使われているものです。
使ってみて分かった違いは、3つあります。
| オガ備長炭 | |
|---|---|
| 燃える時間 | 長い。2〜3時間、BBQを続けられます |
| 煙 | かなり少ない |
| 爆ぜる(はぜる) | しない |
いちばん大きいのは、煙です。
住宅地でBBQをするときに、いちばん気をつかうのは煙だと思います。洗濯物、窓、においと、近所への影響がそのまま出ます。オガ備長炭に変えてから、そこがずいぶん楽になりました。
爆ぜないのも助かります。安い黒炭は、火にかけるとパチパチと弾けて、火の粉が飛ぶことがあります。子どもがいる場では、これが怖い。
欠点はひとつ。火が付きにくいことです。 私が買っている店は、商品名に「火が付きにくいです(すいません)」と正直に書いています。
銘柄にはこだわっていません。オガ備長炭であれば、どこのものでもいいと思っています。
火の起こし方は、組み方で決まります
「火が付きにくい」という欠点は、組み方でほぼ解決します。
- まず、5〜6本を円錐状に立てかけます。テントのようなかたちです
- ガストーチの火を、下から中央に向けて差し込むようにして当てます
- ある程度火がついたら、円錐を崩して広げます
- そこで2〜3本を追加します
ポイントは2つあります。中央を狙うことと、ついたら崩すことです。組んだまま放っておくと、一部だけが燃えて、あとが続きません。

ガスの缶について、ひとつ補足します。私はトーチを逆さにして使いますが、これは逆さ使用に対応した缶だからです(SOTOのパワーガス・プロ RZ-860。缶に「逆さOK」と書いてあります)。対応していない缶で同じことをしてはいけません。それと、火をつけたまま、その場を離れないでください。
私が使っている缶(RZ-860)は、3本パックで売られています。
新富士バーナー(SOTO)業務用パワーガス・プロ RZ-860 3本パック / Amazonで見る
火の消し方は、本体だけで足ります
炭が余ったときの始末は、BBQを始める人が必ずぶつかる問題です。水をかければ道具が傷みますし、そのまま置いておくのは危ない。
ケトル型のウェーバーなら、本体がそのまま火消し壺になります。
蓋を閉じて、本体下の空気穴と蓋の空気穴を、両方とも閉めるだけです。酸素が絶たれて、火は消えます。残ったぶんは消し炭になるので、次回の火種として使えます。
とはいえ、私は基本的に余らないように本数を調整して使っています。最初に5〜6本、足りなければ2〜3本足す。この加減が分かってくると、片づけが楽になります。
気をつけていること
脂の多いものを焼くと、こうなることがあります。

炭火は、こうなると一気に焦げます。蓋を閉めて空気を絞るか、肉を火から外すかです。慌てて水をかけるのは、いちばんやってはいけません。
なお、近所との関係は、住んでいる環境でまったく変わります。うちの場合はたまたま条件がよく、お隣もBBQをされるので、これまでトラブルなく続けられています。ご自身の環境で判断してください。
いくらかかるのか
炭は10kgの箱で買っています。買ったときの価格は2,450円でした。
箱には炭が3段くらい入っていて、1回のBBQで使うのは1段の半分くらいです。つまり、1箱でだいたい6回ぶん。
4〜5人で2〜3時間のBBQで、炭代は400円ほど。 炭の大きさはまちまちなので、あくまで体感の数字です。
ちなみに、この炭も値上がりしていて、いまは2,880円ほどです。それで計算しても1回480円ほど。オガ備長炭は業務用のイメージがあって高そうに見えますが、使ってみるとそんなことはありません。


まとめ
- 2013年に買ったウェーバーのケトルグリル57cmを、13年使っています。金額は記憶では1万5千円から2万円ほど
- 買い替えも部品交換もしていません。 傷んで見えたのは汚れで、掃除で戻りました
- ただし、底の羽(灰をかき分ける部品)は錆びてなくなりました
- 保管はずっと出しっぱなし。以前は雨ざらしでした
- 掃除は、気が向いたときにワイヤーブラシとウエスで。数か月に1回
- 住宅地でやるなら、炭をオガ備長炭に変えると、煙の問題がずいぶん楽になります
- 火起こしは、5〜6本を円錐に組んで、下から中央を狙う。ついたら崩して広げる
- 片づけは、蓋と空気穴を閉めるだけ。本体が火消し壺になります
- 4〜5人で2〜3時間、炭代は400円ほど
道具を長く使う話は、釣りのほうでも書いています。約6年使ったゴムボートがどうなったかは「PVCかCSMか。価格でPVCを選んだボートが、約6年でどうなったか」に。テーブルの天板を自分で作った話は「DODテキーラレッグの天板を、寸法指定の集成材で作りました」に書きました。
この記事で紹介したもの
この記事に出てきた道具を、まとめておきます。


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